臨床工学技士のお仕事④
こんにちは。聖隷淡路病院で医療機器の管理をしている長永といいます(病院で治療や検査に使用される機械を医療機器といいます)。私は臨床工学技士という国家資格をもって働いています。今回は私が担当している内視鏡検査(胃カメラ)の当日の流れをお話しします。内視鏡検査ってなに?という方は前回の「臨床工学技士のお仕事③」をご覧ください。
今日はこちらのクマさんに胃カメラを受けてもらいます。少し緊張しているご様子。
当院の内視鏡検査は2階の「内視鏡室①」でおこなっています。1階総合受付の左にあるエレベーターで2階へ上がると、正面に写真のような案内表示があるので、矢印に沿って移動していただくと内視鏡室に到着します。
内視鏡室①に到着!ドアの横にレターボックスがあるので、ご持参いただいた外来案内表(黄色い紙)を入れて下さい。
検査の順番になったらお呼びしますので、内視鏡室前のソファでお待ち下さい。
いよいよクマさんの番です。内視鏡室の中はこんな感じです。検査前に、胃の中をキレイにするお薬をコップ1杯飲んでいただくのと、ノドの奥に麻酔スプレーを2回させていただきます。
ノドに麻酔が効いてきたら、横になって検査開始です。緊張や不安があると思いますが、スタッフ一同、患者様が少しでも安心して楽な気持ちで検査を受けられるようサポートいたします。検査は5~10分程度で終了です。
以上が胃カメラを受けるときの流れとなります。クマさんお疲れ様でした。
胃カメラ検査を受ける頻度の目安は、初めて胃カメラを受けていただいた時に慢性胃炎(胃の荒れた状態が慢性的に続くもの)と診断されたかどうかによって異なります。
慢性胃炎の診断あり・・・1年に1回
慢性胃炎の診断なし・・・2年に1回
また、毎年の健康診断で胃カメラを受けていて、慢性胃炎の見られない方も2年に1回が目安となります。その場合、胃カメラ受けた次の年の健康診断は胃カメラではなく胃透視(バリウム検査)を選択していただいてもOKです。
これらはあくまで「目安」ですので、受ける頻度は医師とご相談の上決めていただくのが一番です。
臨床工学技士は病院内のいろんな場所で働いていますが、患者様にお声をかけたりする機会は多くありません。そんな中で、多くの患者様と関われる内視鏡検査は、とても重要なお仕事だと考えています。今回は内視鏡検査、そして臨床工学技士をより身近に感じていただけたらいいなと思い、検査の流れをご紹介いたしました。
(臨床工学技士 長永)