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臨床工学技士のお仕事⑤

こんにちは。聖隷淡路病院で臨床工学技士をしております佐藤です。前回の「臨床工学技士のお仕事④」ではクマさんご協力の下、胃カメラをご紹介させて頂きました。しかし、“内視鏡検査は胃カメラだけではない!?”と言うことを皆さんはご存じでしょうか。今回はその中の一つ、下部消化器内視鏡検査“大腸カメラ”についてご紹介させて頂きます。

大腸カメラとは、大腸に内視鏡を入れてポリープや炎症の状態などを観察する検査です。そこで処置が必要と判断された場合は、その場で処置を行っていきます。

それでは今回もクマさんと一緒に検査の流れをご紹介させて頂きます。


~大腸内視鏡前日の流れ~
大腸内視鏡検査前日は、ご自宅で過ごせますが、“初めてで不安”という患者様はご入院もして頂けますのでご安心下さい。
検査前日は便を出やすくするため、出来るだけたくさんの水分をとってください。
検査前日の食事は、繊維質の少ないお食事を摂って頂きます。入院をご希望の方には検査食を提供させて頂きますので安心してお召し上がり下さい。
お食事がお済みになりましたら下剤を飲んで頂きます。あとは翌日に備えしっかりと睡眠を取って下さい。

~大腸内視鏡当日検査までの流れ~
当日になりましたら、ご自宅もしくはご来院後に再度下剤を飲んで頂きます。
この時は2時間以上かけてゆっくりと飲んでいきます。
下剤を飲み終わりましたら、便の状態を確認させて頂き、検査可能と判断されましたら検査着に着替え、検査を始めます。


~検査中~
検査時間はおおよそ30分~1時間程度です。
検査では主にポリープが無いかを見ていき、発見した場合は医師の判断により取ったり、組織を病理検査に出したりします。
検査中は腸に空気を入れながら検査を行っていくので、お腹が痛むことがありますが、眠り薬を使用して行う方法もございますのでご希望の方は検査時にお申し付け下さい。

~検査後の流れ~
検査で異常が無かった方は検査終了後すぐに帰って頂くことが出来ます。日常生活でも制限されることはありません。中止薬がある方には再開日の確認をさせて頂きます。
組織を病理検査に出された方も検査終了後すぐに帰ってもらえますが、検査当日の飲酒、香辛料のきいた食事、重労働や激しい運動はお控え下さい。
ポリープを取った方は、基本的に安静のため1日入院して頂きます。医師の許可があるまで飲んだり食べたりは出来ません。


以上が大腸カメラの流れになります。今回もクマさんにご協力頂きました。クマさんありがとうございました。
検査の頻度は1~3年に1回程度が目安になりますが、腸の状態や体質によっても個人差がありますので、医師と適切な頻度をご相談の上決めて頂ければと思います。
いかがだったでしょうか?大腸がんは昨年度の罹患者数が1位、死亡者数は肺がんに次ぐ2位でした。大腸ポリープは胃のポリープに比べてがん化しやすいので、早め早めの対応が望まれます。何もなければそれでよし、ポリープが見つかったら早めに見つけておいて良かったという気持ちで、気になることがあったら一度大腸カメラを受けてみましょう。

診療技術課CE係佐藤

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