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臨床工学技士のお仕事③

こんにちは。聖隷淡路病院で医療機器の管理をしている杉森といいます(病院で治療や検査に使用される機械を医療機器といいます)。私は臨床工学技士という国家資格をもって働いています。臨床工学技士は常に新しい知識と情報を持って特に医療の安全面に貢献するのが役割だと思っています。今日は私の内視鏡検査業務についてお話をしようと思います。

内視鏡検査って何だろう?

内視鏡検査とは、先端に小型カメラ (CCD) またはレンズを内蔵した太さ1cm程の細長い管を口あるいは肛門より挿入し、食道、胃、十二指腸や大腸の内部を観察し、時には治療を行うものです。医療機器や技術の発達により応用範囲も広がり、診断から治療までスムーズに行われるようになってきました。観察する病変の場所、種類によって方法が異なりますので、ご自分が検査を受けられる場合には十分に説明を受けていただきたいと思います。


からだの内部をリアルタイムにモニター表示

胃カメラは文字通りカメラであり、胃の中を撮影した後で、写真によってその様子を観察するというものでした。しかし、現在の内視鏡では、イメージセンサー(CCD)や光ファイバーを使って、からだの内部の様子を鮮明な画像で、リアルタイムにモニター表示することができるようになりました。



内視鏡により医師のよく切観察が可能に

からだの内部の状態を調べる方法としては、レントゲンやCT、MRIなどもあります。しかし、これらの診断方法と比較して内視鏡が特長的なのは、「医師が臓器の状態や病変部をほぼ直接的に観察できる」という点にあります。高性能の小型CCDを経由した観察ではありますが、肉眼に近い状態で観察することが可能となり、正確性と即時性を実現できます。


診るだけでなく処置機能も備えた内視鏡

ほぼすべての内視鏡には、処置具用チャンネルというものがあり、そこに微小な処置具を装着することで、観察時に発見された病変部を切除したり、止血したりといった処置や治療もできるようになっています。観察と処置を同時にできることは、医療を受けている人の負担軽減につながっています。内視鏡は、観察による正確性と即時性だけではなく、治療もできる処置性の高さが特長となっています。


実際の仕事の風景

内視鏡検査の使用前に主に臨床工学技士がカメラや光源の準備を行い、検査がスムーズに開始出来るように努めています。検査後にはカメラの片付けから洗浄を行います。また定期的にはカメラの可動範囲やレンズにひび割れがないかなど確認しています。実際の治療には看護師と臨床工学技士で検査に入り医師の検査介助、処置具の操作も行っています。検査数増加に対応できるよう学会などに参加してより多くの知識を身につけるべく取り組んでいます。
(臨床工学技士 杉森)



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