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聖隷三方原病院は、地域医療支援病院として、質の高い地域完結型医療を目指しています。
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脳血管内外科

診療科責任者、特殊医療機器、主な疾患の入院期間などについてのご案内です。


このページの目次


概要または責任者からの一言

従来の脳外科手術と違い頭を切ることなく、通常太ももの付け根から血管内に挿入されたカテーテルという特殊な管を通して種々の脳疾患を治療する方法を脳血管内手術と言います。この治療法はこの数年で飛躍的な発展を遂げ、今や脳血管病変治療の多くで低侵襲性の治療法として主要な役割を演じています。さらに専門分野としても確立されつつあり、当院では2000年10月にこの治療法を専門的に扱う科として脳血管内外科が開設されました。

脳血管内手術は、局所麻酔でもおこなえること、血管の中でおこなう手術なので脳そのものや脳神経に触れることがないことから低侵襲性であり、入院期間の短縮が図れます。

手術法としては、異常な血管を詰める人工的血管塞栓術と、動脈硬化などで狭くなった血管を拡げる血管拡張術に大別されます。血管塞栓術の対象となる疾患には、脳動脈瘤、脳動静脈奇形、頭蓋内動静脈瘻などの脳外科疾患のみならず、脊髄動静脈奇形、顔面や耳鼻科領域の血管性病変も含まれます。

脳血管内手術の詳細は、下記PDFファイルをご覧ください。




特殊医療機器

動脈瘤治療に使われる白金コイル(GDC)など各種血管内手術機器



主な疾患の入院期間

<未破裂脳動脈瘤>5日間
<脳動静脈奇形・動静脈瘻>4日間



治療成績

今までおこなわれた血管内手術件数は2007年3月末までで、計572件でした。内訳は、193件の脳動脈瘤(図1)や136件の脳脊髄動静脈奇形・動静脈瘻をはじめとした血管塞栓術が476件、血管拡張術その他が96件でした。過去5年間における手術合併症は、なんらかの神経障害を残したものが2%、死亡が0.5%でした。

脳動脈瘤に関しては179例に対しコイルによる血管内手術がおこなわれましたが、そのうち近年盛んにおこなわれているGDC(注)という白金コイルでの治療成績を紹介します(図1)。対象は、いずれも原則的に従来の開頭クリッピング術が困難であると判断され外傷性のものを除いた147例で、くも膜下出血をおこした破裂脳動脈瘤が113例、未破裂脳動脈瘤が34例でした。なお、「開頭クリッピング術が困難」とは、動脈瘤が開頭術で難しい場所にあるもの、高齢者、重症のくも膜下出血、全身合併症がある例などを意味します。

このうち、破裂脳動脈瘤の治療結果を(図2)に示します。半数以上はくも膜下出血が起こってから72時間以内に血管内手術がおこなわれました。一般に脳動脈瘤の破裂によるくも膜下出血は死亡率50%と重篤な病気ですが、くも膜下出血による障害が比較的軽く手術前の状態が良い例では良好な結果が得られました。一方、中等症から重症例での治療成績は一般に不良ですが、血管内手術後半数の方たちが社会復帰ないしは軽度の後遺症があるものの日常生活が自力で送れるほどに回復しました。手術合併症は、なんらかの神経障害を残したものが3.5%で、死亡が1.8%でした。

一方、未破裂脳動脈瘤の34例では、治療後のくも膜下出血はなく、手術合併症は軽度の神経障害を残したものが1人(2.9%)で手術死亡は0%でした。

(注)「脳血管内手術のご案内」を下記PDFファイルからご参照ください。



図1:血管造影


(左)挿入前 (右)6カ月後


【図1解説】
いずれも血管造影ですが、左図で矢印のように動脈瘤を脳底動脈に認めます。この動脈瘤の中にGDCという白金コイルを挿入し動脈瘤を閉塞しました。右図はその6カ月後の血管造影で動脈瘤は完全に閉塞しています。

図2:破裂脳動脈瘤(くも膜下出血例)のGDCによる血管内手術の結果


軽症くも膜下出血手術結果グラフ

軽症くも膜下出血手術結果

中等症~重症くも膜下出血手術結果グラフ

中等症~重症くも膜下出血手術結果


【図2解説】
結果は手術後6カ月の時点での状況です。「良好」とは、社会復帰したか多少の後遺障害があっても介助なしで日常生活を送れる状態を意味します。「不良」とは、高度の後遺症があり日常生活を送るためには介助が必要な状態もしくは寝たきり状態を意味します。


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