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聖隷三方原病院は、地域医療支援病院として、質の高い地域完結型医療を目指しています。
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神経内科後期研修プログラム

神経内科後期研修プログラムについてのご案内です。


このページの目次


診療部長

神経内科部長 荒井 元美



プログラムの目的と特徴

神経内科の専門医となるための研修が目的である。
最新の知識を身につけ,知見を簡潔,正確に伝えることは重要なので,学会や論文発表を積極的に行って頂きたい。


診療科紹介

当院は874床の総合病院で、浜松市内最大規模であるだけでなく、多くの特徴を持っています。まず、当院の周辺にある各種福祉施設を利用している神経変性疾患患者さんの医療センターになっています。また、ドクター・ヘリコプターを擁する救命救急センターがあり、意識障害、けいれんなどの診療件数が増えています。2005年には県内で初めての脳死臓器提供がおこなわれました。当院精神科は市内有数の規模があり、認知症や不随意運動の診断、ヒステリーとの鑑別などについてのコンサルテーションが数多くあります。地域がん診療連携拠点病院に指定され、ガン診療に伴う神経学的合併症の診察依頼も増えています。
脳卒中の診療は、脳外科と脳卒中科が中心になっておこなっており、脳卒中学会の教育施設です。数名のリハビリ科常勤医がいて、嚥下障害と高次脳機能障害に力を入れています。重症筋無力症に対する胸腺摘出術、頚椎症、脳腫瘍などの手術が必要な場合もほとんど当院で対応可能です。MRI、SPECTなどの画像検査は放射線科専門医が読影しています。定期的なカンファレンスはおこなっていませんが、問題のある症例についてはその都度放射線科医とdiscussionしています。

当科では疾患の概要、治療の効果と副作用、検査の合併症などについて文書による説明を心がけています。疾患、治療法の説明文書のひな形の文書ファイルを約50種類用意してあり、患者さんに合わせて多少変更すればよいので、時間をかけずに過不足なく説明できます。同時に、この内容は主治医として知っていなければならない最低限の知識です。当科でおこなっている検査や診断、治療のプロトコールも文書ファイルとしてまとめてあり、これらを保存したUSBメモリーを研修医に支給しています。



施設認定状況・指導医・専門医

1.教育施設
(詳細は、神経学会のホームページをご覧ください)
2.指導管理責任者名:荒井元美
3.指導医名:荒井元美、近土善行
4.専門医名:荒井元美、近土善行



後期研修到達目標

後期研修では以下の内容を身につけ、研修終了後には神経内科専門医取得可能となる。
1.ミニマムリクアイアメントで定めた神経学的症候や病態の意味を正しく理解し、適切な神経学的所見をとることができる。
2.神経生理、神経放射線、神経超音波、神経病理、神経遺伝学をはじめ、各種神経学的検査結果の意味・解釈や治療の内容を理解できる。またミニマムリクアイアメントで定めた検査、治療、手技は自ら施行し、適切な判断を下すことができる。
3.適切な確定診断をおこない、治療計画を立案し適切な診療録を作製できる、ミニマムリクアイアメントで定めた疾患については主治医として十分な診療経験を有している。
4.診断・治療方針の決定困難な症例や神経内科救急をはじめ迅速な対応が必要な症例などにおいて、自科の専門医、他科の医師に適切にコンサルトをおこない、適切な対応ができる。
5.コメディカルと協調、協力する重要性を認識し、適切なチーム医療を実践できる。
6.患者から学ぶ姿勢を持ち、患者と患者の周囲の者に対するメンタルケアの大切さを知り、実践できる。
7.神経学的障害をもった患者の介護・管理上の要点を理解し、在宅医療を含めた社会復帰の計画を立案し、必要な書類を記載できる。
8.神経内科救急疾患における診察の仕方、処置の仕方について学び、実践できる。
9.医療安全、倫理、個人情報保護の概念、医療経済について必要な知識を有する。
10.カリキュラムの修得度を定期的に自己評価するとともに、指導医の評価も受けつつ、自己研鑽を積み重ねる。
11.ミニマムリクアイアメントは、全項目中80%以上においてAもしくはBを満たす研修を積むことができるよう、自施設における習得が不十分な内容は、神経学会をはじめ関連学会の主催する教育講演、生涯教育講演、ハンズオンセミナーなどに積極的に出席し、学習する。



後期研修において神経学会の定めるミニマムリクアイアメント

(神経学用語集改訂第3版準拠)
神経学会の定めるミニマムリクアイアメントのままで、変更点はない。
A.神経診察一般


 各手技毎の到達度
グレードA十分な手技能力、経験、知識を有する
グレードB一通りの手技能力、経験、知識を有する
グレードC手技能力、経験や知識はあるが不十分
グレードD知識、経験を持ち合わせていない

精神状態・意識状態A B C D
言語A B C D
脳神経
A B C D
運動A B C D
感覚A B C D
腱反射A B C D
協調運動A B C D
髄膜刺激徴候A B C D
脊柱A B C D
自律神経A B C D
起立・歩行A B C D


B.必須の症候・病態


 経験知識診断、処置、検査
グレードA複数例を経験している的確な内容を説明可能一人で可能である
グレードB最低1例は経験している内容を説明可能
一部上級医に相談が必要
グレードC間接的に経験している一通りの概念と意義は把握大部分上級医に相談が必要
グレードD経験は無い知識を持ち合わせていない対応出来ない

ミニマムリクアイアメント経験知識診断、処置、
検査技能
意識障害A B C DA B C DA B C D
脳死A B C DA B C DA B C D
頭蓋内圧亢進A B C DA B C DA B C D
髄膜刺激症候A B C DA B C DA B C D
痙攣A B C DA B C DA B C D
記憶障害A B C DA B C DA B C D
失語A B C DA B C DA B C D
失神A B C DA B C DA B C D
めまいA B C DA B C DA B C D
頭痛・頭重感A B C DA B C DA B C D
視力・視野障害A B C DA B C DA B C D
複視・眼瞼下垂A B C DA B C DA B C D
瞳孔異常A B C DA B C DA B C D
言語・構音障害A B C DA B C DA B C D
認知症A B C DA B C DA B C D
失行A B C DA B C DA B C D
失認A B C DA B C DA B C D
失算A B C DA B C DA B C D
嚥下障害A B C DA B C DA B C D
歩行障害A B C DA B C DA B C D
筋萎縮,筋力低下(運動麻痺)A B C DA B C DA B C D
線維束性収縮A B C DA B C DA B C D
有痛性筋攣縮A B C DA B C DA B C D
易疲労性A B C DA B C DA B C D
振戦A B C DA B C DA B C D
アテトーゼA B C DA B C DA B C D
舞踏運動A B C DA B C DA B C D
ジストニアA B C DA B C DA B C D
ミオクローヌスA B C DA B C DA B C D
ジスキネジアA B C DA B C DA B C D
運動失調A B C DA B C DA B C D
感覚障害A B C DA B C DA B C D
痛み(神経障害性疼痛・慢性疼痛)A B C DA B C DA B C D
膀胱直腸障害A B C DA B C DA B C D
起立性低血圧/立ちくらみA B C DA B C DA B C D
発汗障害A B C DA B C DA B C D
不眠・不安A B C DA B C DA B C D
せん妄,興奮,不穏A B C DA B C DA B C D
耳鳴り・難聴A B C DA B C DA B C D


C.必須の疾患(主治医となる必要のある疾患)


 経験知識診断、処置、検査
グレードA複数例を経験している的確な内容を説明可能一人で対応できる
グレードB最低1例は経験している内容を説明可能一部上級医に相談が必要
グレードC間接的に経験している一通りの概念と意義は把握大部分上級医に相談が必要
グレードD経験は無い知識を持ち合わせていない対応出来ない

ミニマムリクアイアメント経験
知識診断、処置、
検査技能
脳塞栓症A B C DA B C DA B C D
脳血栓症
A B C DA B C DA B C D
脳出血A B C DA B C DA B C D
脳炎A B C DA B C DA B C D
てんかん重積A B C DA B C DA B C D
無菌性髄膜炎
A B C DA B C DA B C D
その他の髄膜炎(細菌性、結核性、真菌性、癌性)A B C DA B C DA B C D
多発性硬化症A B C DA B C DA B C D
急性散在性脳脊髄炎A B C DA B C DA B C D
アルツハイマー病A B C DA B C DA B C D
び慢性レヴィ小体病A B C DA B C DA B C D
パーキンソン病A B C DA B C DA B C D
多系統萎縮症A B C DA B C DA B C D
運動ニューロン疾患A B C DA B C DA B C D
進行性核上性麻痺A B C DA B C DA B C D
大脳皮質基底核変性症A B C DA B C DA B C D
遺伝性・非遺伝性脊髄小脳変性症A B C DA B C DA B C D
アルコールに伴う神経障害A B C DA B C DA B C D
糖尿病に伴う神経障害A B C DA B C DA B C D
肝疾患に伴う神経障害A B C DA B C DA B C D
腎疾患に伴う神経障害A B C DA B C DA B C D
内分泌疾患に伴う神経障害A B C DA B C DA B C D
ビタミン欠乏に伴う神経障害A B C DA B C DA B C D
悪性腫瘍に伴う神経障害A B C DA B C DA B C D
中毒・薬物に伴う神経障害A B C DA B C DA B C D
頚椎症性脊髄症A B C DA B C DA B C D
急性炎症性脱髄性ポリニューロパチーA B C DA B C DA B C D
慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチーA B C DA B C DA B C D
多発性単神経炎A B C DA B C DA B C D
ベル麻痺A B C DA B C DA B C D
重症筋無力症A B C DA B C DA B C D
皮膚筋炎・多発筋炎A B C DA B C DA B C D
てんかんA B C DA B C DA B C D
片頭痛A B C DA B C DA B C D
緊張型頭痛A B C DA B C DA B C D
筋強直性ジストロフィーA B C DA B C DA B C D
ヒステリーA B C DA B C DA B C D
先天異常A B C DA B C DA B C D


D.必須の疾患(必ずしも主治医でなくとも良い疾患)


 経験知識診断、処置、検査
グレードA複数例を経験している的確な内容を説明可能一人で対応できる
グレードB最低1例は経験している内容を説明可能一部上級医に相談が必要
グレードC間接的に経験している一通りの概念と意義は把握大部分上級医に相談が必要
グレードD経験は無い知識を持ち合わせていない対応出来ない

ミニマムリクアイアメント経験知識診断、処置、
検査技能
脳膿瘍A B C DA B C DA B C D
静脈洞血栓症A B C DA B C DA B C D
脳脊髄液減少症A B C DA B C DA B C D
プリオン病A B C DA B C DA B C D
ハンチントン病A B C DA B C DA B C D
ミトコンドリア脳筋症A B C DA B C DA B C D
サルコイドーシスA B C DA B C DA B C D
ベーチェット病A B C DA B C DA B C D
肥厚性脳硬膜炎A B C DA B C DA B C D
クロゥ・深瀬症候群A B C DA B C DA B C D
膠原病に伴う神経疾患A B C DA B C DA B C D
ヒトTリンパ球向性ウイルス脊髄症A B C DA B C DA B C D
脊髄空洞症A B C DA B C DA B C D
脊髄血管障害A B C DA B C DA B C D
周期性四肢麻痺A B C DA B C DA B C D
低カリウム血性ミオパチーA B C DA B C DA B C D
筋ジストロフィーA B C DA B C DA B C D
片側顔面けいれんA B C DA B C DA B C D
斜頸A B C DA B C DA B C D
破傷風A B C DA B C DA B C D


E.神経救急


 A:十分な経験、知識を有する
B:一通りの経験、知識を有する
C:経験や知識はあるが不十分
D:知識、経験を持ち合わせていない
救急患者を円滑に受け入れ、適切に対応できるA B C D
救急患者を的確に診断し、その病態を把握できるA B C D
適切に緊急検査を実施し、その結果を正しく解釈できるA B C D
重症疾患を正しく把握し、集中治療の必要性を判断できるA B C D
救急医療に関する医療を理解し、実践できるA B C D
適切な緊急処置を実施できるA B C D


F.必須の検査


 経験知識診断、処置、検査技能
グレードA十分な症例を経験している的確な内容を説明可能一人で検査,判断ができる
グレードB複数例経験している内容を説明可能概略の検査・判断ができる
グレードC最低1例は経験している一通りの概念と意義は把握見学などで理解している
グレードD経験は無い知識を持ち合わせていない経験はない

F-1.必須の神経生理学的検査
ミニマムリクアイアメント経験知識診断、処置、
検査技能
脳波A B C DA B C DA B C D
神経伝導検査A B C DA B C DA B C D
筋電図検査A B C DA B C DA B C D
大脳・脳幹誘発電位A B C DA B C DA B C D
表面筋電図A B C DA B C DA B C D
F-2.必須の神経放射線学的検査
頭部CTA B C DA B C DA B C D
頭部MRI、MRAA B C DA B C DA B C D
脳血流SPECTA B C DA B C DA B C D
脊椎・脊髄MRIA B C DA B C DA B C D
脳血管撮影A B C DA B C DA B C D
F-3.必須の超音波画像検査
頸動脈超音波検査A B C DA B C DA B C D
F-4.必須の神経・筋病理学的検査
末梢神経生検(手技、診断)A B C DA B C DA B C D
筋生検(手技、診断)A B C DA B C DA B C D
F-5.必須の検体検査
脳脊髄液A B C DA B C DA B C D
血液:各種自己抗体、サイトカイン、リンパ球サブセットA B C DA B C DA B C D
F-6.必須の自律神経検査
心電図RR間隔A B C DA B C DA B C D
I-MIBG心筋シンチグラフィーA B C DA B C DA B C D
Head-up tilt試験A B C DA B C DA B C D
発汗検査A B C DA B C DA B C D
サーモグラフィーA B C DA B C DA B C D
F-7.必須の神経病理研修 
臨床病理検討会(CPC)A B C DA B C DA B C D
剖検A B C DA B C DA B C D


G.必須の治療・手技(在宅医療を含む)


 経験知識診断、処置、検査技能
グレードA十分な症例を経験している的確な内容を説明可能一人で検査、判断ができる
グレードB複数例経験している内容を説明可能概略の検査・判断ができる
グレードC最低1例は経験している一通りの概念と意義は把握見学などで理解している
グレードD経験は無い知識を持ち合わせていない経験はない

ミニマムリクアイアメント経験知識診断、処置、
検査技能
人工呼吸器管理A B C DA B C DA B C D
呼吸管理(NIPPVを含む)A B C DA B C DA B C D
各種リハビリテーションA B C DA B C DA B C D
IVH管理A B C DA B C DA B C D
経管栄養管理A B C DA B C DA B C D


H.必須の医療介護・福祉・在宅医療事項


 経験知識診断、処置、検査技能
グレードA十分な症例を経験している的確な内容を説明可能一人で記載ができる
グレードB複数例経験している内容を説明可能概略の記載ができる
グレードC最低1例は経験している一通りの概念と意義は把握見学などで理解している
グレードD経験は無い知識を持ち合わせていない経験はない

ミニマムリクアイアメント経験知識診断、処置、
検査技能
特定疾患申請A B C DA B C DA B C D
介護保険に関する指導・意見書提出A B C DA B C DA B C D
身体障害者申請A B C DA B C DA B C D
在宅医療に関する指導・意見書提出(訪問看護指示書など)A B C DA B C DA B C D


I.神経遺伝学


 A:十分な経験、知識を有する
B:一通りの経験、知識を有する
C:経験や知識はあるが不十分
D:知識、経験を持ち合わせていない
遺伝性疾患をもつ患者を診療し、適切に対応できるA B C D
種々の遺伝医学的診断法を理解しているA B C D
家系図を適切に作成でき、メンデル遺伝、非メンデル遺伝の特徴を理解し、説明できるA B C D
必要に応じて適切に遺伝専門医へ紹介できるA B C D
ゲノム・DNA・RNA・遺伝子の構造を理解、説明できるA B C D
遺伝子変異について理解、説明できるA B C D


J.その他必須の事項


 A:関連の講演会に出席しており、十分な経験、知識を有する
B:一通りの経験、知識を有する
C:経験や知識はあるが不十分
D:知識、経験を持ち合わせていない
医療安全A B C D
医の倫理:informed consent、個人情報保護の概念などA B C D
病–病連携、病–診連携A B C D
医療経済・保険制度A B C D
医師法などの法律A B C D
ガイドラインの改訂等、神経学会からの最新の医学情報に常に注意を払う態度と、これらの情報を学習し、理解する能力を有するA B C D
 A:十分な経験、知識を有する
B:一通りの経験、知識を有する
C:経験や知識はあるが不十分
D:知識、経験を持ち合わせていない
学会活動;神経内科関連学会での症例研究発表A B C D
在宅ターミナルケアA B C D
他科コンサルテーション能力A B C D
在宅症例のデイケア,ショートステイの適応判断A B C D


ミニマムリクアイアメントとは別に各施設における研修可能内容の記載

当院では空床が少ないので、検査はなるべく外来でおこない検査入院は避けるようにしている。そのため、電子カルテの特性を外来診療での指導に活かす工夫をしている。外来では、初診患者を研修医が診察して電子カルテ上に診察所見、鑑別診断、検査・治療計画をまとめた後、指導医が再度診察している。また、検査結果や治療方針などについて再診日の前日に検討する。二百人を超えるパーキンソン病患者を診療しており、臨床薬理学的な知識に基づいたwearing-off対策の立て方などを指導している。疾患について患者さんや家族によく知っていただくため、外来診療用のクリニカルパスを開発し利用している。
それまでに経験したことのない症状や疾患にも対応できる能力を養うことにも目を向け、基礎医学や生物学の知識を総動員して病態をとらえる努力を促したい。また、今までに知られていない事象に気づいたら、学会や論文で発表するよう指導している。



神経内科専門医を目指す後期研修の3年間

【1年目】
指導医による指導をうけながら主治医として外来・入院診療の研鑽を積む.症例検討を通じて神経内科の考え方や知識を学び、必要な診断方法や治療方針を習得していく。また、主治医ではなくとも、カンファレンスや総回診を通じて幅広い疾患に対する理解と経験を深める。検査業務については、指導の下に適切に施行できるようにする。救急外来では、神経内科救急に対する処置について研鑚を積む。外来では、初診患者を診察し、指導医と検討する。退院後の患者の治療継続をおこない疾患の縦断像を把握できるよう努める。指導医の指導の下、各種書類を適切に記載する。医療安全・医療倫理の講演会には積極的に出席する。

【2年目】
引き続き、指導医による指導をうけながら、主治医として外来・入院診療の研鑽を積む。症例検討を通じて神経内科の考え方や知識を深め、診断方法や治療方針を習熟していく。カンファレンスや総回診を通じて幅広い疾患に対する理解と経験をさらに深める。基本的な疾患では適宜指導医に相談しながら一人で診療可能なレベル到達を目指す。検査業務についても基本的な内容は一人で施行できることを目標とする。救急外来では、神経内科救急に対する経験を深める。外来業務をおこない、患の幅広い知識を身につけるとともに、引き続き疾患の縦断像を把握できるよう努める。各種書類を適切に記載する。医療安全・医療倫理の講演会には積極的に出席する。

【3年目】
主治医として外来・入院患者を受け持ちながら各種検査をおこなうとともに、臨床研修医の上級医としての指導もおこなう。関連施設との連携を通じて在宅の状況を把握するように努め、全人的な診療の中での神経内科診療の習得を目指す。神経学会の定めるミニマムリクアイアメントを適切に達成できるよう、指導医と相談し、不足する研修内容は関連病院、学会ハンズオンセミナー、国立静岡てんかん神経医療センター主催のてんかんセミナーなどの学習会などを通じて習得できるよう研鑽に励む。

【検査業務】
針筋電図検査、反復刺激試験は指導医の指導下で研修する。
脳波の記録、末梢神経伝導検査は熟達した臨床検査技師がおこなっているが、研修可能。
頚部超音波検査は熟達した臨床検査技師がおこなっているが、希望により研修可能。
嚥下造影と高次脳機能検査はリハビリテーション科がおこなっているので、希望があれば研修可能。脳血管撮影は脳神経外科、ミエログラフィーは整形外科がおこなっているが、現在では神経内科医にとって必須の手技とは考えていない。

【カンファレス】
木曜日の午前中に総回診をおこない、経過を確認する。
新入院症例提示は入院当日、症例検討は問題があったらすぐにおこなっている。
リハビリテーションカンファレンスはリハビリ科が必要と考えた場合に主治医が出席する。
定期的な放射線読影会はないが、所見の解釈などに疑問がある時はすぐに放射線科医に相談に行くよう指導している。
定期的な抄読会はおこなっていないが、受け持ち患者にみられたunusualな点などを中心に文献をreviewさせ、発表させている。

【研修記録と修了評価】
1.神経内科専門医を目指す研修医は神経学会のホームページにあるミニマムリクアイアメントをダウンロードし、3年間で全ての項目の研修ができるよう目標を定める。
2.指導医は、年度毎にミニマムリクアイアメント達成状況を確認し、過不足なく研修ができるよう努める。
3.3年間の研修修了時、もしくは自施設を研修医が移動する際に、指導医は神経学会のホームページより研修修了証明書をダウンロードし、必要事項を記載の上、研修医に渡す。
4.評価記録の記載されたミニマムリクアイアメントと研修修了証明書は神経内科専門医を受験する際に必要となる可能性があるので、研修医と指導医は大切に保管すること。
(注)このスケジュールは例であり、各施設に応じて十分な研修ができるよう工夫する。
(注)後期研修の途中に他の教育施設、准教育施設、教育関連施設から移動してきた研修医に対し、指導医は前施設におけるミニマムリクアイアメントの到達度を把握して、個別のカリキュラムを作成することが望ましい。



週間予定表

 月曜日火曜日水曜日木曜日金曜日
午前外来外来外来病棟回診外来
午後外来外来外来 外来


後期研修終了後の進路

専門医資格を取得後に、当院のスタッフとして当院に残れるかどうかはその時の状況によりますが、神経内科専門医は不足しているので就職に困ることはないと思います。
特定の大学との繋がりはありませんが、大学に入局を希望する場合には推薦状を書きます。



主な学会認定

・日本神経学会専門医制度教育施設


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