CE室
CE室についてのご案内です。
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CE室の紹介

室長 寺谷裕樹
「臨床工学技士」のことであり、Clinical Engineerの頭文字をとった名称です。
「臨床工学技士」は、昭和63年に誕生した医療技術職の国家資格で、主に医療機器の保守管理及び操作を業務としています。
CE室は、男性17名・女性9名の総勢26名で、下記に示した《運営方針》・《中期目標》を掲げ医療機器のスペシャリストとし存在しています。患者様への安全な医療機器・技術の提供はもちろんのこと、他職種職員への医療機器勉強会も定期的に実施しチ-ム医療に貢献しています。
また、新入職員の卒後教育から中堅職員教育に至るまでの人材育成を考えた教育システムの確立や子育て支援ができるような勤務体制の確立も行っています。そして、これらの取り組みを行ないながら、我々CE室は一丸となってより良い医療の提供を目指しています。

運営方針
私たちは高度な専門知識・技術のもと、患者が安全で安心できる医療を提供する
中期目標
1. 安全な医療機器の提供
2. 費用対効果を考慮した医療機器の保守管理
3. チ-ム医療への参画
4. 効果的な人材育成
中央器材室係

中央器材室全景
業務内容は院内の機器の点検、修理、病棟のラウンド、人工呼吸器を使用している患者様の使用状況のチェック、人工呼吸器を使用している患者様の院内・院外への搬送、内視鏡室の機器の操作などがあります。
人工呼吸器をはじめとして医療機器は中央管理方式をとっています。この方式は、医療現場(病棟など)が必要な時に中央器材室から機器を借り、使用が済めば返却するというものです。医療機器を安全に効率よく運用する事ができ、これらはコンピュータを用いて情報管理をしています。
Drヘリ

Drヘリに搭載されている医療機器の点検
ドクターヘリは、医療現場で迅速に本格的救急医療をおこなうための医師派遣システムです。当院では2001年10月から正式なドクターヘリ導入促進事業として運用を開始し、静岡県西部~中部を運航範囲としています。
ドクターヘリには救急現場での初期治療に必要とされる医療機器が搭載されています。CEはそれらを定期的に点検し、安全で迅速な治療をサポートしています。
スタッフ教育
医療機器を操作するのはCEだけとは限りません。院内にある機器の大多数を現場のDr,Nsが扱う事になります。医療スタッフが機器を安全に操作出来るように教育をする事もCEの大切な役割となっています。過去に行った勉強会は人工呼吸器、除細動器、シリンジポンプ、輸液ポンプ、生体情報モニタ、経腸栄養ポンプなど様々です。中でも人工呼吸器はAコース、Bコースと分け、呼吸生理や各呼吸モードなどの基礎的なところをAコースで教育し、人工呼吸器の構成や設定など専門的なところをBコースで教育しています。
その他に研修医などに対しては早朝に勉強会を行ったりもします。これは研修医が夕方の時間が空いてない事が多いためであり、出来るだけ現場のニーズにこたえるようにしています。

人工呼吸器勉強会

病棟での人工呼吸器点検
人工呼吸器
人工呼吸器は院内に約40台あり、servo-i、servo-S、LTV1000、BiPAP-vision、SLE2000などがあります。そのほかに在宅で使われるBiPAP-シンクロニーⅡ、オートセットC、NIPネーザルなども取り扱います。
患者様が安全に呼吸器を使用できているかを毎日点検し、患者様に合った呼吸モードをDrと話し合いながら決めていきます。
在宅で呼吸器を使用される患者様の自宅へ同行し、安全に呼吸器が使用できる様に指導することもあります。
手術室係
当院の手術室は13室でそのうち3室はバイオクリーンルームとなっています。手術件数は年間約6000件です。業務内容は、手術前後の機器の点検、修理、立会いをおこなっての機器の操作が主になります。また、2006年より心臓血管外科が開設され開心術での人工心肺装置の操作も行っています。
ロボット支援手術
当院では2012年5月11日に手術支援ロボット「da Vinci(ダ・ヴィンチ)S」を用いた前立腺全摘出術を行いました。これは保険適用後、静岡県初の手術となりました。
近年、内視鏡下手術は、医療機器の進歩により手術件数、適応範囲ともに増え続けています。開腹手術に比べ傷が小さく、合併症の軽減、術後の社会復帰が早い等のメリットがあげられます。ただし適応が広がるにつれ手術手技が高度化し手術時間が延長する傾向にあります。高度化する手術手技をサポートし内視鏡下手術の新しい選択肢としてロボット支援手術が今注目されています。
da Vinci(ダ・ヴィンチ)を用いれば内視鏡下手術と同等の侵襲でさらに高度で複雑な手術が可能となります。
da Vinci(ダ・ヴィンチ)の利点
①術者は3Dで遠近感のあるモニタリングが可能、さらに最大15倍まで拡大することが出来、より繊細な映像を観て手術が出来る。
②インストゥルメントアームと専用鉗子により、人間と同じく複雑で細かな動きが可能。
③コンピューター制御により手ぶれなどが補正され、スピーディ且つ正確な動きが可能
da Vinci(ダ・ヴィンチ)手術風景

右奥がメインオペレーター。インストゥルメントアームを操作しています。

助手のDr,Nsは特殊な眼鏡を掛けることで術者と同じ3D画像を観ることが出来ます。
da Vinci(ダ・ヴィンチ)手術時のCEの役割
安全な電源を確保したうえで装置の配置を行います。

手洗いをして清潔なガウンを
身に付けます。
ペイシェントカートへのドレーピング

カメラケーブルへのドレーピング

アライメント調整(3D画像を
作るためのカメラ調整)

ペイシェントカートの
ロールイン、ロールアウト
その他、光源装置、気腹装置、電気メスの操作、トラブル対応、専用鉗子の点検を行います。
人工心肺業務
弁置換、CABGなどの開心術に対する体外循環や、胸部大動脈瘤などに対する脳分離体外循環を行います。心臓血管外科が開設されまだ間もない事もあり手術件数は年間約60件と決して多くはありませんが、臨床工学技士、術者、麻酔医、看護師と綿密なチームワークを発揮し安全な手術を目指しています。
当院では体外循環を用いた開心術時は臨床工学技士が人工心肺の操作、心筋保護液注入装置の操作、自己血回収装置などの操作を行っています。

人工心肺装置

人工心肺装置操作
ペースメーカー関連業務
ペースメーカー植え込み、電池交換、リード交換は手術室で行い、臨床工学技師も立ち会います。業務内容はイメージ操作、アナライザー、プログラマーの操作が主になります。また、外来患者様や病棟でのペースメーカーのチェックも行っています。
近年増加傾向にあるペースメーカーの遠隔モニタリングの管理もDrとともに臨床工学技士が行っています。

ペースメーカープログラマー操作

PM植込み時のイメージ操作
脳神経手術時のMEP、SEP

MEP測定中、手前がCE
脳神経外科手術における術中モニタリング(MEP、SEP)は手術により障害される可能性のある脳機能および脳神経機能を監視して手術の合併症を極力少なくする目的で使用されます。臨床工学技士は脳神経外科手術に立ち会い、術中モニタリングのセッティング、記録を行います。
透析室係
当院は透析病床数44床を有し、月水金2クール、火木土1クールの治療を行っています。業務内容は透析液の作成、管理、透析回路のプライミング、患者監視装置の点検、穿刺、血液回収、抗凝固剤の作成、患者受け持ちが主になります。また、特殊血液浄化などの勉強会や災害時の訓練も積極的に行っています。

透析開始時の穿刺と介助

病棟Ns対象のCHDF勉強会

災害時の患者避難訓練
水質管理
月1回以上の水質検査を実施し、関連学会の定める「透析液水質基準」を満たし、水質管理確保加算を取得しています。
導入患者指導
高齢の患者様でもわかりやすいようにパンフレットを作成し、院内のクリティカルパスとも連携した指導を行っています。
透析効率
採血データをもとに、月1回透析効率を算出し、Drとのカンファレンスを行います。そこでダイアライザーの選定や透析量を含めた今後の治療方針を話し合っています。
患者受け持ち業務

患者受け持ち風景
透析中の患者のバイタルの監視、昇圧処置、採血データの確認、患者への指導を行っています。
特殊血液浄化
CHDF、CHD、CHF、血漿交換、血漿吸着、DFPP、エンドトキシン吸着、腹水濾過濃縮、白血球除去療法、顆粒球吸着療法などを行っています。

病棟でのET吸着療法

血漿交換とHDの併用
心臓カテーテル係

IVUS操作中
カテーテル検査室は2部屋あり、2010年の検査件数は759件、カテーテル治療件数は272件でした。
業務内容はCAG時の外回り業務、PCI、PPI時のIVUS、FFR、OCTの操作、サードアシスタント業務(後述)、テンポラリーペースメーカーの操作、緊急時のIABP、PCPSの操作となります。電気生理検査の立ち会い、アブレーション治療の立ち会いも行っています。
宅直体制をとっており、24時間の緊急対応をしています。
サードアシスタント業務

サードアシスタント中、左端がCE
PCI、PPIなどの治療がおこなわれるときに臨床工学技士は清潔野に入りデバイスの準備や、造影装置の操作などを行い、迅速な治療をサポートしています。
清潔野に入ることによって、よりカテーテル治療に参加しているという意識が生まれます。治療の状況も把握しやすくなり、リスクが高い場面などではより早い対応が期待されます。
アブレーション治療業務

EPS検査時のスティムレーターの操作
アブレーションとは、X線透視下に心臓内にカテーテルを進め、不整脈の原因となっている心筋をカテーテル先端から高周波により焼灼し、不整脈を治療する方法です。
臨床工学技士はポリグラフ、電気刺激装置(スティムレーター)、アブレーター、3Dマッピング装置の操作を行います。
補助循環業務

PCPSプライミング練習
IABPやPCPSは急変時などに使用されるため、普段から回路のプライミング等のトレーニングをして迅速、確実な導入ができるようにしています。
2010年の稼働件数はIABP:37症例、PCPS:7症例です。
また病棟の看護師への補助循環装置の勉強会を臨床工学技士が行っています。
マンモグラフィー検査業務

始業点検中
マンモグラフィーとは、乳房を器械で圧迫し、エックス線で撮影し診断します。
通常の検査では発見しにくい乳がんの早期発見が期待されています。
検査時には女性の臨床工学技士が立会い、検査を行うための機器の操作をしています。
教育システム

ラダーに沿った振り返りを行っているところ
CE室では2009年よりキャリアラダーを採用しています。
キャリアラダーとは、キャリアアップのための“はしご(ラダー)”という意味です。求められる技術や知識を年次によって5段階に分けたうえで、各レベルで到達すべき具体的目標が設定されることによりはしごを昇るように着実にステップアップでき、客観的な評価ができるシステムです。
業務のローテーション化
CE室では透析室係、手術室係、中央器材室係、心臓カテーテル係で4つの係に分かれていますが、幅広い知識、技術を身につけられるように業務のローテーションを行っています。現在2つ以上の係の業務を行えるCEは15名居ます。
以下はローテーション業務の一例です。
| 8:00 | 出勤 |
| 8:00~8:20 | 手術室にて麻酔器始業点検 |
| 8:20~8:50 | CCUにて循環器Drとの心カテカンファレンス |
| 8:50~10:00 | 病棟へのラウンド(使用している呼吸器の点検等) |
| 10:00~12:00 | 心臓カテーテル検査、治療 |
| 12:00~13:00 | 休憩 |
| 13:00~14:30 | 透析室にて血液回収業務 |
| 14:30~16:00 | 心臓カテーテル検査、治療 |
| 16:00~16:30 | CE室申し送り後退勤 |
院内委員会への参加
| 医療安全管理委員会 | 防災委員会 |
| 医療ガス設備安全委員会 | 救急救命センター運営会議 |
| 院内感染対策委員会 | 呼吸器センター運営会議 |
| 購入委員会 | 手術部運営会議 |
| 移植委員会 | 透析室運営会議 |
資格者
| 透析技術認定士 | 8名 |
| 体外循環技術認定士 | 1名 |
| 血液浄化専門臨床工学技士 | 2名 |
| 呼吸療法認定士 | 6名 |
| 第1種ME技術認定士 | 2名 |
| 臨床ME専門認定士 | 1名 |
| 日本アフェレシス学会認定技士 | 2名 |
| MDIC | 1名 |
| 臨床検査技師 | 5名 |
| 看護師 | 1名 |
2010年度実績
【中央機器管理業務】
| 機器名 | 台数(台) | 稼働率(%) |
|---|---|---|
| 人工呼吸器 | 17 | 63 |
| 低圧持続吸引器 | 6 | 66 |
| モニタ | 12 | 57 |
| パルスオキシメータ | 5 | 54 |
| シリンジポンプ | 46 | 76 |
| 超音波ネブライザ | 19 | 78 |
| 輸液ポンプ | 110 | 91 |
【中央機器管理業務】
| 勉強会内容 | 回数(回) |
|---|---|
| 人工呼吸器(定期勉強会A、Bコース) | 12 |
| 人工呼吸器(不定期) | 28 |
| ビジレオモニタ | 3 |
| 除細動器 | 3 |
| 内視鏡高周波 | 1 |
【手術室業務】
| 臨床業務立会い | 件数(件) |
|---|---|
| 整形自己血回収 | 178 |
| レーザー装置操作介助 | 10 |
| 眼科手術 | 193 |
| 脳外ナビゲーション | 5 |
| 外科用放射線イメージ | 850 |
| CUSA | 43 |
【手術室業務】
| 体外循環業務 | 症例数(例) |
|---|---|
| 心臓血管外科手術件数 | 64 |
| 体外循環症例数 | 46 |
| 緊急症例 | 11 |
| 心臓血管外科自己血回収 | 64 |
【手術室業務】
| 勉強会内容 | 回数(回) |
|---|---|
| 酔器、及びモニタ(麻酔科研修医対象) | 12 |
| 手術室関連機器(新人Ns対象) | 3 |
| 各種デモ機器(Ns対象) | 8 |
| 補助循環装置(病棟Ns) | 2 |
【心臓カテーテル業務】
| カテ室業務 | 件数(件) |
|---|---|
| 心臓カテーテル件数 | 759 |
| PCI | 272 |
| IVUS | 270 |
| ロータブレーター | 8 |
| OCT | 12 |
| Pressure wire | 8 |
| PPI,PTRA | 26 |
| CE清潔介助業務 | 298 |
| 緊急呼び出し件数 | 123 |
| 心臓電気生理検査総数 | 47 |
| アブレーション | 28 |
【心臓カテーテル業務】
| 勉強会内容 | 回数(回) |
|---|---|
| カテ室業務統一化(コメディカル対象) | 3 |
| CAG,PCIの流れ(コメディカル対象) | 1 |
【ペースメーカー業務】
| ペースメーカー関連業務 | 件数(件) |
|---|---|
| ペースメーカー植え込み、交換 | 76 |
| ペースメーカー外来、病棟チェック | 72 |
【透析室業務】
| 透析業務 | 件数(件) |
|---|---|
| 透析件数(外来、入院) | 15,191 |
| 出張透析 | 57 |
| CHDF | 67 |
| 血球成分除去療法 | 21 |
| 腹水濃縮ろ過再静注法 | 2 |
| 吸着式血液浄化療法 | 19 |
【透析室業務】
| 勉強会内容 | 回数(回) |
|---|---|
| HD室災害時対応(コメディカル対象) | 2 |
| CHDF(コメディカル対象) | 3 |
| 病棟での透析療法(コメディカル対象) | 2 |








