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聖隷三方原病院は、地域医療支援病院として、質の高い地域完結型医療を目指しています。

CE室

CE室についてのご案内です。


このページの目次


CE室の紹介

【室長 工藤絢子】

CEとは「臨床工学技士」のことであり、Clinical Engineerの頭文字をとった名称です。
「臨床工学技士」は、昭和63年に誕生した医療技術職の国家資格で、主に医療機器の保守管理及び臨床立会い時の機器操作を業務としています。

CE室は、男性24・女性15名の総勢39名で、下記に示した《運営理念》・《基本方針》を掲げ医療機器のスペシャリストとし存在しています。患者への安全な医療機器・技術の提供はもちろんのこと、他職種職員への医療機器勉強会も定期的に実施しチ-ム医療に貢献しています。また、新入職員の卒後教育から中堅職員・管理職教育に至るまでの人材育成を考えた教育システムの確立や子育て支援ができるような勤務体制の確立も行っています。そして、これらの取り組みは2014年内閣府主催『第2回カエルの星』認定をいただきました。今後も我々CE室は、より良い職場環境で、より良い医療の提供を目指します。
カエルの星とは・・・チ-ム単位で日々の仕事を見直して成果を上げた取り組みの好事例を内閣府が認定



運営方針

私たちは 医療機器の専門職として安全で安心な医療サ-ビスを提供する

基本方針

1.安全な医療機器の提供
2.費用対効果を考慮した医療機器の保守管理
3.チ-ム医療への参画
4.効果的な人材育成


中央管理室係

返却された機器の終業点検

業務内容は院内の機器の点検、修理、病棟のラウンド、人工呼吸器を使用している患者の使用状況のチェック、人工呼吸器を使用している患者の院内・院外への搬送、内視鏡室のスコープの点検などがあります。
人工呼吸器をはじめとして医療機器は中央管理方式をとっています。この方式は、医療現場(病棟など)が必要な時に中央管理室から機器を借り、使用が済めば返却するというものです。医療機器を安全に効率よく運用する事ができ、これらは コンピューターを用いて情報管理をしています。

Drヘリ

Dr.ヘリ機器点検

Dr.ヘリ機器点検

Dr.ヘリは、医療現場で迅速に本格的救急医療を行うための医師派遣システムです。 当院では2001年10月から正式なDr.ヘリ導入促進事業として運用を開始し、静岡県西部~中部を運航範囲としています。
Dr.ヘリには救急現場での初期治療に必要とされる医療機器が搭載されています。CEはそれらを定期的に点検し、安全で迅速な治療をサポートしています。


人工呼吸器業務

人工呼吸器は院内に約40台あり、servo-i、servo-S、LTV1200、V60(NPPV)、SLEシリーズ(新生児用)、VN-500(新生児用)などがあります。そのほかに在宅で使われるマスク式の呼吸器でA40、オートセットCS-A、NIPネーザルVなども取り扱います。
患者が安全に呼吸器を使用できているかを毎日点検し、患者に合った呼吸モードをDr.と話し合いながら決めていきます。
在宅で気道管理されており、呼吸器を使用される患者の自宅へ同行して安全に呼吸器が使用できる様に指導することもあります。


CE内カンファレンス

人工呼吸器点検


スタッフ教育

医療機器を操作するのはCEだけとは限りません。院内にある機器の大多数を現場のDr. Nsが扱う事になります。医療スタッフが機器を安全に操作出来るように教育をする事もCEの大切な役割となっています。過去に行った勉強会は人工呼吸器、除細動器、シリンジポンプ、輸液ポンプ、生体情報モニタ、経腸栄養ポンプなど様々です。中でも人工呼吸器はAコース、Bコースと分け、呼吸生理や各呼吸モードなどの基礎的なところをAコースで教育し、人工呼吸器の構成や設定など専門的なところをBコースで教育しています。


人工呼吸器勉強会


おおぞら療育センター業務

重症心身障害児(者)施設として1973年に「おおぞらの家」が設立され、2006年には聖隷三方原病院に統合されることになり名称は「聖隷おおぞら療育センター」となりました。現在ベッド数170床です。その中で40名ほど人工呼吸器を装着されている方がいます。
統合された事をきっかけにCEは人工呼吸器の点検と回路交換を毎日行っています。


おおぞら療育センター

おおぞら療育センターでの呼吸器点検


RST業務

RSTとは(Respiration Support Team:呼吸サポートチーム)の略です。呼吸器内科Dr. 歯科Dr. Ns、CE、理学療法士、歯科衛生士と幅広い業種から構成されており、各々の専門知識を出し合い院内の呼吸管理を安全に勧めていくことを目的としています。毎週 火曜日の夕方にRSTメンバーが集まり、院内で人工呼吸器を装着している患者についてカンファレンスを行っています。その後はRSTメンバーで病棟のラウンドを行っています。
CEはRSTの中で人工呼吸器のスペシャリストと位置づけられています。患者にとって最適な換気設定、条件の提案などを行います。その他にも、CEとして安全な呼吸器の使用方法についての講義、勉強会を開催しています。


RSTカンファレンス

豚肺を用いたRST主催の勉強会


手術室係

当院の手術室は13室でそのうち3室はバイオクリーンルームとなっています。手術件数は年間約7000件です。業務内容は、手術前後の機器の点検、修理、手術立会い時の機器の操作を行っています。

ステントグラフト内挿術業務

2013年6月より心臓血管外科によるステントグラフト内挿術が始まりました。2016年7月までの治療件数は56件(腹部44件、胸部12件)です。
ステントグラフト内挿術とは胸や腹部の血管に瘤(こぶ)ができた患者さんに対する治療法です。通常の外科手術よりも傷が小さく身体にかかる負担は極めて少なくなります。瘤の部分に人工血管が収納されたカテーテルを進め、人工血管を広げることにより、瘤の拡大や破裂の危険性を少なくすることが出来ます。
CEの業務としては、2名体制で、1名は心臓カテーテルと同じように清潔野に入りサードアシスタント業務(心臓カテーテル係の項参照)を行っています。もう1名は外周り業務でデバイス出しやIVUS操作を行います。


デバイス水通し

デバイス準備


人工心肺業務

体外循環を用いた開心術時はCEが人工心肺装置、心筋保護液注入装置、自己血回収装置などの操作を行っています。弁置換、CABGなどの開心術に対する体外循環や、胸部大動脈瘤などに対する脳分離体外循環を行っており、2015年度の開心術件数は約100件でした。術者、麻酔科Dr. Nsと綿密なチームワークを発揮し安全な手術を目指しています。


人工心肺関連機器

人工心肺管理


da Vinci(ダ・ヴィンチ)業務

da Vinci(手術支援ロボット)用いれば内視鏡下手術と同等の侵襲でさらに高度で複雑な手術が可能となります。当院では2012年5月11日に「da Vinci(ダ・ヴィンチ)S」を用いた前立腺全摘出術を行いました。これは保険適用後、静岡県初の手術となりました。
また、2016年よりda Vinciでの腎部分切除術が保険適用になり手術が開始されました。新しい術式のためDr. Nsと共にシミュレーションを行いスムーズな導入ができました。


da Vinci(手術支援ロボット)


①手洗いをして清潔なガウンを身に付け
ペイシェントカートへのドレーピング

②カメラケーブルへのドレーピング


③その他、光源装置、気腹装置、電気メスの操作を行います。アライメント調整
(3D画像を作るためのカメラ調整)

④ペイシェントカートのロールイン



神経生理モニタリング業務

神経生理モニタリング

脊椎や脳などの手術では、神経や脳へ血液を送る為の血管を直接、または
すぐ近くで操作します。手術中に脳波や筋肉の動きを確認することで、
脳への血流がしっかりとあるか、脳や筋肉へと繋がっている神経に損傷や
負荷がかかっていないかをチェックしているのが術中モニタリングと
呼ばれる技術です。脳波や筋肉の動きは波形として表示され、手術の手技
によって起こる波形の変化を読み取り迅速にDr.へ伝える事で、より安全
な手術が行えるようにサポートしています。


整形ナビゲーション業務

ナビゲーション操作

術前に撮影したMRI画像やCT画像を取り込むことで脊椎手術中に実際の機器の位置がMRI画像またはCT画像上のどこの位置にあるかを見ることができます。これにより、神経や血管を傷つけることなく手術を進めることができます。当院では2016年から導入され、手術前、手術中の画像取り込み、3Dイメージ像の作成、イメージ像と実物との位置調整などといったシステム操作を行っています。



透析室係

当院は透析病床数44床を有し、月水金2クール、火木土1クールの治療を行なっています。業務内容は透析液の作成・管理、血液回路のプライミング・準備、患者監視装置の点検、穿刺、返血、抗凝固剤の作成、患者受け持ちが主になります。また、特殊血液浄化療法などの勉強会や災害時の訓練も積極的に行なっています。

透析開始時の穿刺と介助


病棟Ns対象の透析・CHDF勉強会


災害時の訓練


水質管理

月1回以上の水質検査・ROタンクの定期的な洗浄を行い、関連学会の定める「透析液水質基準」を満たし、水質管理確保加算を取得しています


導入患者指導

CEを含めた院内スタッフにて作成した血液透析導入クリティカルパスに準じて、血液透析導入患者に腎臓の働きや透析療法について指導を行っています。


透析効率、栄養管理

プライマリーCE制度をとっており、月1回採血データをもとに透析効率を算出し全ての患者に目が行き届くように各スタッフが責任を持って管理しています。
そこからCE、Ns、Dr.間で話し合い透析条件に反映しています。


体液量測定(InBody)の様子(栄養管


患者受け持ち業務

透析中の患者のバイタルの監視、昇圧処置、採血データの確認、患者への指導を行なっています。


患者受け持ち業務


特殊血液浄化療法

CHDF、CHD、CHF、血漿交換、血漿吸着、DFPP、エンドトキシン吸着、腹水濾過濃縮、白血球除去療法、顆粒球吸着療法など行なっています。



循環器係

心臓カテーテル業務

血管内イメージング装置の操作

カテーテル検査室は2部屋あり、1部屋は2014年4月に島津製作所製のバイプレーンX線透視装置に更新されました。
PCI、PPI時、CEは2名立会い、業務内容はIVUS、FFR、OCT、テンポラリーペースメーカ、ロータブレーダーの操作、サードアシスタント業務(後述)、緊急時のIABP、PCPSの操作となります。電気生理検査の立ち会い、アブレーション治療の立ち会いも行っています。
2015年度からCAGにCEがセカンド業務を行うようになりました(後述)


サードアシスタント業務

サードアシスタント業務

CAG、PCI、PPIがおこなわれるときにCEは清潔野に入りデバイスの準備や、X線透視装置の操作などを行い、治療が迅速に行われるようにサポートしています。
清潔野に入ることによって、よりカテーテル治療に参加しているという意識が生まれます。治療の状況も把握しやすくなり、リスクが高い場面などではより早い対応が期待されます。


CAGセカンド業務

セカンド業務

今までCAGはDr.2名、CE1名が清潔野に入り行っていましたが、Dr.からの要請で2014年度からDr.1名 CE1名で行うようになりました。カテーテル、ワイヤーの受け渡しやX線透視装置の操作などを行っています。



ペースメーカ関連業務

ペースメーカ・ICD植え込み、電池交換、リード交換は手術室で行い、CEも立ち会います。業務内容は透視装置の操作、アナライザー、プログラマの操作が主になります。またペースメーカに影響を及ぼす可能性がある場合の手術やMRI撮影時などに設定変更の実施や、ペースメーカ外来、病棟でもCEがペースメーカ・ICD・CRTDのチェックも行っています。近年増加傾向にあるペースメーカの遠隔モニタリングの管理もDr.とともにCEが行っています。また患者のチェックデータをデータベースへ保存し、何かトラブルがあった際にもすぐ対応できるように務めています。


ペースメーカプログラマ操作

透視装置操作


ペースメーカ外来

植込み機器を使われている患者は、通常数ヶ月ごとに定期検査を受けていただいています。
定期検査では、プログラマを使って植込み機器から電池の状態、リード線の状態、不整脈の有無などの情報を読み取ります。当院では月に1回ペースメーカ外来を設け、20~30名の患者をCE2名体制でチェックしています。1人がプログラマにてチェックを行い、もう1人がデータベースにチェックデータを 入力しています。


ペースメーカ外来でのデバイスチェック


アブレーション治療業務

ポリグラフ・スティムレーター操作

アブレーションとは、X線透視下で心臓内に
カテーテルを進め、不整脈の原因となっている
心筋をカテーテル先端から高周波により焼灼し、
不整脈を治療する方法です。CEはポリグラフ、
電気刺激装置(スティムレーター)、アブレーター
3Dマッピング装置の操作を行います。


補助循環業務

IABPやPCPSは急変時などに使用されるため、
普段から回路のプライミング等のトレーニングを
して迅速かつ確実な導入ができるようにしています。
また病棟のNsへの補助循環装置の勉強会をCEが
行っています。


スタッフトレーニング

Dr.を含めその他コメディカルが集まり、心臓カテーテル検査が安全かつ迅速に対応できるように、シミュレーショントレーニングやその他勉強会を開催しています。



内視鏡室係

当院の内視鏡室は6室でそのうち3室は透視装置の部屋となっています。内視鏡年間件数は上部消化管約2800件、下部消化管約1700件です。
2012年よりCEが内視鏡メンバーの一員として1名参入し、2016年現在はCE2名常駐しています。
業務内容は、検査介助、スコープ洗浄履歴管理、細菌検査管理、内視鏡機器の点検管理、スコープ洗浄を行っています。

検査介助

Dr.の挿入介助、患者介助を行います。処置が必要な場合はDr.と同じモニタをみながら処置具操作を行います。また、操作方法や注意点を提起し、トラブルを未然に防げるようにしています


スコープ洗浄履歴管理・細菌検査管理

内視鏡支援システムSolemio ENDOが導入されており、ガイドラインに基づいた、洗浄履歴管理がベーターベースで行われています。また、年1回細菌検査を行い、洗浄の質を保証しています


内視鏡機器の点検管理、スコープ洗浄

内視鏡室では高額な精密機器が多数使われます。CEはそれらを定期的に点検し、安全で迅速な治療をサポートしています。


その他検査

ERCP、EUS、小腸、病棟出張、OP出張、BSなどを行っています。


検査介助業務

スコープ洗浄


マンモトーム業務

乳がん検査として、マンモトーム生検があります。マンモグラフィーや超音波画像で病変を確認しながら針を刺し入れ、針の側面にある吸引口で組織を採取します。これにより病変部の組織だけを採取でき、針が360度回転するため1回の穿刺で多数の組織が採取できます。検査には女性のCEが入り、組織を採取する器械を操作しています。


マンモトーム始業点検


教育システム

CE室では2009年度よりキャリアラダーを採用しています。
キャリアラダーとはキャリアアップのための“はしご(ラダー)”という意味です。求められる技術や知識を年次によって5段階に分けたうえで、各レベルで到達すべき具体的目標が設定されることによりはしごを昇るように着実にステップアップでき、客観的な評価ができるシステムです。


CE室構成

「中央管理・OP室共通業務係」と「透析共通業務係」のどちらかに属しています。
「循環器業務係」と「内視鏡業務係」は上記業務と兼務して行っています。
宅直体制をとっており、勤務時間外の緊急手術や機器トラブルにも24時間緊急対応しています


業務ローテーション

中央管理室係、手術室係、透析室係、循環器係、内視鏡室係の5つの係に分かれています。幅広い知識、技術を身につけられるように2つ以上の係業務を行えるよう業務のローテンションを行っています。

8:00出勤
8:00~8:30手術室にて麻酔器始業点検
8:30~9:00心カテカンファレンス
9:00~12:30心臓カテーテル(CAG・PCI)
12:30~13:30休憩
13:30~16:00手術室にて機器点検・手術立会い
16:00~16:30CE室申し送り後退勤

有資格者

臨床検査技師4名
看護師1名
透析技術認定士15名
血液浄化専門臨床工学技士2名
日本アフェレシス学会認定技士2名
不整脈治療専門臨床工学技士1名
呼吸療法認定士10名
体外循環技術認定士1名
消化器内視鏡技師3名
心血管インターベンション技師4名
MDIC1名


2016年度実績

【手術立ち会い件数】


臨床業務立会い件数(件)
心臓血管外科【体外循環】115(58)
ペースメーカー関連52
電気生理学的検査35
眼科203
ロボット支援下前立腺摘出術86

【血液浄化療法立ち会い件数】

透析業務件数(件)
CHDF78
血漿交換 
血漿吸着 
血球成分除去療法 
腹水濃縮濾過再静注法15
吸着式血液浄化療法7
夜間・休日対応29


【心臓カテ-テル関連業務立ち会い件数】


カテ室業件数(件)
心カテ検査・治療1005
EPS36
ABL22
IABP43
PCPS12
夜間・休日対応80

【ペースメーカー業務件数】


透析業務件数(件)
外来・病棟チェック340
遠隔モニタリング患者数61

【内視鏡検査立ち会い件数】


内視鏡検査立会い件数件数(件)
上部消化管712
下部消化管625
気管支鏡105


学生の方へ

就職を考えている学生の方を対象に病院見学を随時受け付けています。
CEの仕事風景を実際に見学したい方や、職場の雰囲気など知りたい方はぜひ当院に
お越しください。


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