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呼吸器内科

診療科責任者

呼吸器内科 横村 光司 部長

呼吸器内科
横村 光司 部長

呼吸器腫瘍内科 松井 隆 部長

呼吸器腫瘍内科
松井 隆 部長

概要

静岡県内において、最も呼吸器内科専門スタッフの人員が多い病院の一つで、地域のニーズにお応えできるような診療体制を整えました。

特色と目標

気管支喘息とCOPD(慢性閉塞性肺疾患)

当院ではスパイログラムやモストグラフによる呼吸機能の評価に加えて,呼気中一酸化窒素濃度(FeNO)や喀痰中好酸球数などにより気道炎症の評価を行い,重症度に応じた治療を選択しています.いずれの重症度においても吸入ステロイド薬が治療の主体となりますが,剤型や吸入回数,吸入デバイスなど特徴の異なる薬剤が多数使用可能となっており,個々の患者さんに適した薬剤を選択し,吸入指導を行うなどして,適切な治療を効率良く提供するように心がけています。
吸入や内服治療のみではコントロール困難な患者さんに対しては,抗IgE抗体(オマリズマブ)や抗IL-5抗体(メポリズマブ)などの注射薬の使用や,2015年より保険収載された喘息に対する内視鏡治療である気管支サーモプラスティ(BT)も施行可能な体制を整えています。
 COPDはタバコ煙を長期に吸入暴露することで生じた肺の炎症性疾患であり,一般に慢性進行性で呼吸困難などの症状を伴うようになりますが,自覚症状の改善効果や肺機能の悪化・急性増悪を抑制するために有効な治療薬が次々と上市されており,これら薬物療法と禁煙,呼吸リハビリテーションなどを組み合わせることより,生活の質(QOL)の改善や運動耐容能の改善が期待されます。
COPDに対する治療も吸入薬が主体となりますが,喘息治療同様,多数の薬剤選択が可能であるため,患者さんに適した治療薬を選択するよう心掛けています。
呼吸リハビリテーションに関しては,経験豊富な呼吸リハビリテーション専門スタッフと協力して入院・外来とも積極的に,患者さんの状態に合わせて施行出来る体制を整えています。
なお,禁煙については隣接した予防検診センターにおいて,専門医ならびに看護師による禁煙指導を受けて頂くことが可能であり,6割から7割程度の方が禁煙に成功されています。

細菌性肺炎・肺結核・非結核性抗酸菌症

有効な経口抗菌薬の使用により,多くの細菌性肺炎の患者さんは外来治療が行えるようになりましたが,併存症の多い方や重症度の高い患者さんは入院で治療をしています.診療時間外に入院が必要な患者さんは救急部と連携を取って診療していますが,常時専門性を持った呼吸器診療が行える体制を維持しています。
また,当院は結核病床を有しており,排菌陽性の結核患者さんの受け入れを常時行っております.透析や手術などが必要な排菌陽性患者さんも,各診療科と協力して対応が可能です。
近年,中年女性を主体に増加している非結核性抗酸菌症は検診などを契機に受診される事が多く,その診断から治療まで幅広く診療に当たっています.薬物療法が基本ですが,手術治療の組み合わせが必要な患者さんは呼吸器外科と連携を取って治療を行うようにしています。

びまん性肺疾患

胸部画像検査で両側肺野にびまん性の陰影が広がる疾患群の総称であり,原因不明の様々な間質性肺疾患,膠原病に関連する肺疾患,薬剤性の肺疾患,腫瘍性疾患,感染症など様々な疾患がこれに含まれます.各種血液検査や肺機能検査,気管支鏡検査(気管支肺胞洗浄,経気管支肺生検)に加え,必要に応じて外科的肺生検も行っており,浜松医科大学呼吸器内科とも連携して診断を行っています.病態に応じてステロイド剤や免疫抑制剤などによる治療を選択しますが,原因不明の間質性肺疾患で最も予後の悪い肺線維症に対しては,疾患の進行や急性増悪の抑制を目的として近年使用可能となった2種類の抗線維化薬が試みられています。

肺癌

当院では呼吸器外科とともに呼吸器センターとして内科,外科が連携して診療を行っており,放射線治療科とも定期的な合同カンファレンスを行うなどして,速やかに診断及び治療が行える体制を整えています。
診断に際しては気管支鏡を用いた従来の生検方法に加え,縦隔リンパ節病変に対する超音波気管支鏡ガイド下針生検(EBUS-TBNA)や,末梢の結節性病変に対するガイドシース併用気管支腔内超音波断層法(EBUS-GS法),極細径気管支鏡などを利用することにより診断率及び安全性の向上をはかっています.気管支鏡での診断が困難な場合には,CTガイド下生検や,外科的切除による診断など,患者さんの全身状態や疾患の状態に応じて用いた方法を選択しています.
画像検査は最新のCTやMRI機器を院内に揃えており,PET/CTは聖隷PETセンターでの検査予約が直接可能であるため短期間に全身検索が可能となっています.
手術治療が選択されない肺癌患者さんの治療を呼吸器内科が担当することになりますが,以前は長期生存の望めなかったⅢ期・Ⅳ期の肺癌患者さんであっても,近年開発された新たな治療薬を適切に選択することによりQOLを落とさずに長期生存が得られることも期待されます.新たな治療薬には,新規の抗癌剤や血管新生阻害薬に加え,EGFR遺伝子変異やALK融合遺伝子を有する患者さんに対する分子標的治療薬,自己の免疫能を高めることで抗腫瘍効果を発揮する免疫治療薬などが多数あり,今後も次々と新たな薬剤の登場が期待されており,これら最新の治療を遅れることなく提供出来る体制を整えています.また,肺癌に対する各種プロトコールや制吐剤の使用方法などについては,浜松医科大学呼吸器内科と共同研究を行い,国内外の専門誌に数多く掲載されている実績がございます.
近年,診断早期から積極的に緩和治療を行うことにより肺癌の予後が改善することが示されましたが,当院では以前から緩和ケアチーム(専門医師,看護師,薬剤師)による診療支援体制がすでに確立しており,外来・入院いずれにおいても速やかに介入して頂くことが可能です.近年,外来での化学療法が積極的に行われるようになっており,当院でも多くの患者さんが外来で治療を行っていますが,安心して治療を受けられるように協力しています。

スタッフ

氏名職位卒年専門領域・認定医・専門医
横村 光司部長1992年日本内科学会認定医/専門医/指導医
日本呼吸器学会専門医/指導医
日本アレルギー学会専門医/指導(内科)
日本呼吸器内視鏡学会専門医/指導医
日本結核病学会 結核・抗酸菌症 指導医
臨床研修指導医講習会修了
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
松井 隆部長1997年日本内科学会認定医/専門医/指導医
日本呼吸器学会専門医/指導医
日本アレルギー学会専門医(内科)
日本結核病学会結核・抗酸菌症指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
臨床研修指導医講習会修了
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
がん医療に携わる医師に対するコミュニケーション技術研修会修了
日本老年医学会高齢者医療研修会修了
長谷川 浩嗣医長2000年日本内科学会認定医/専門医/指導医
日本呼吸器学会専門医/指導医
日本アレルギー学会専門医(内科)
日本呼吸器内視鏡学会専門医
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
臨床研修指導医講習会修了
日本結核病学会結核・抗酸菌症認定医
加藤 慎平医長2008年日本内科学会認定医/専門医
日本呼吸器学会専門医
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
天野 雄介医長2010年日本内科学会認定医/専門医
日本呼吸器学会専門医
美甘 真史医長心得2006年日本内科学会認定医
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
後藤 彩乃医師2012年日本内科学会認定医
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
杉山 未紗医師2015年日本内科学会認定医
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
稲葉 龍之介医師2016年がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
金﨑 大輝医師2017年がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
中村 隆一医師2018年
伊藤 大恵医師2018年がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
三宅 彩医師2019年

2021年7月1日現在

治療成績

入院患者

2015年度2016年度2017年度2018年度2019年度
新入院1,3601,3121,3671,4871,400
退院1,4171,3731,4301,5051,465
延べ人数28,75125,13025,19528,11728,416
一日平均78.668.869.077.077.6

外来患者(呼吸器センターの患者数)

2015年度2016年度2017年度2018年度2019年度
新来1,103984962929971
再来16,91817,96018,07618,19118,726
延べ人数18,02118,94419,03819,12019,697
一日平均61.364.765.065.567.9

平均在院日数

2015年度2016年度2017年度2018年度2019年度
日数19.717.717.017.818.8

クリニカルパス

クリニカルパスは、入院中の治療や検査等、標準的なスケジュールをご説明した経過表です。
現在当科で実際に使用されているクリニカルパスについてはこちらをご覧ください。